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パナソニックのリコール代替品が来た! [家電]

パナソニック(松下)が116万台の電気カーペットのリコールをしました。以下、当事者(?)のコメントです。


■ウチは関係ないだろ・・・あっ、あった!
我が家の現役94年製のホットカーペットが、まさにリコール対象製品でした。すでにカバーはボロボロになっており、「今年買い換えようか、でも粗大ゴミに出すのが面倒だなぁ」なんて言っていた矢先の珍事です。もっとも、対象製品数116万件といえば、日本の5000万世帯では50件の家庭に1件の割合で問題のカーペットがある(あった)わけですから、我が家にあるのもあながち不思議ではありません。

 3畳敷きで、モデルはADC35Aクラスと表記されています。この箱で旧品を送り返すわけです3畳タイプのカバーはこんな感じ。万人受けする模様が来ました。良いと思います。でも、カタログには全く同じ模様は無いんですよね。特注品かな?他の人はどうなんでしょうかね。

で、キッチリ一週間後に到着しました。コントローラーだけでなく、ヒーター部分だけでもなく、カバー込みのフルセット交換をするとは、広告効果も兼ねるとは言え、お大尽ですな~。おかげさまで、毛が抜けて畳のようになったカバーから、ふかふかの新カバーに替わり、寝そべって感触の快感にひたっております。性能はほぼ昔通り。少しは進化しているかと思いましたが、それ相応の物でした(^^;

Webでの申し込みから到着まで、連絡は一切ありませんでした。数万件の申し込みが殺到するから仕方ないのでしょう。無確認だと、何人か、不届き者もでそうですけど・・。


■パナソニック品質は他社より落ちるのか?
さて、本件で、「さすが松下パナソニック」という声と、「あの松下が」という声が両方聞こえます。もっとも、我が家のようにリコール対象の所有者は、「ラッキー」が主流のようですが(^^; そんな中で、少数派ながら「パナソニックはけしからん」という声が少しあるのが気になりました。

発火の原因は温度コントローラーのリレー接点回路。当該製品には寿命を延ばすために接点の溶着を防ぐ回路が内蔵されていたが、何度も開閉を重ねることにより金属粉が回路内部に堆積、湿気の影響を受けてショートし、焼損したものという。当該製品には温度ヒューズが搭載されているものの、回路部とは離れているためヒューズは動作しなかったという (impress 家電watchより)

おそらく、個々の部品について、10年近くの耐久性を事前に確認するのは、至難の業のはずです。さらに、116万件のうち8件の事故でこのような処置をとることは、パナソニックだからこそ、と思えます。ですから、今回の件で、パナソニック商品を敬遠し、他のメーカー製品に走ることは、逆に危険な気がします。


■マンションの偽装強度問題ってありましたね
ここで、思い起こすのは、2005年のヒューザー・姉歯マンション耐震強度偽装問題です。当時、ある地方自治体が、問題の姉歯マンションに住んでいた住人を、行政が借り上げた住居に集団で引っ越しさせたことがありました。それについて、知り合いの建築士のコメントが、印象的でした。

『引越先の古い建物は、当時の建築基準法に則って建てられているので、順法ではあるが、現在の耐震基準からすれば貧弱きわまりない。むしろ、最新の建築基準法には違反している姉歯マンションの方が地震には強い。つまり、行政は、違法な危険マンションから、順法ながらさらに危険な建物へ引越しをさせたのさ。建築士仲間で話題になったもんだよ』

これはこれで行政の問題の典型例ではありますが、今回のクレームに通じるものもありそうです。すなわち、クレームが表面化したパナソニックの問題カーペットより、クレームを表面化させない一部の格安メーカーの製品のほうが、さらに危険な可能性が高い、と思うのです。おそらく、格安メーカーに松下の品質基準を適用したら、もっとボロボロとクレームが出てくるはずです。問題の古いカーペットのスイッチを切るより、そうした一部の最新カーペットのスイッチを切った方が良いかもしれません。

「格安メーカーの製品については消費者もそのようなリスクは暗黙に承知している。今回は、あのパナソニックだから残念だし許せないのだ」という考えもなんとなくあるようですが、それは表に出てきませんし、出すべきものでもありません。なぜなら、このようなダブルスタンダードは、今回のような「安全」が問題の場合は、適切ではないからです。

※パナソニックの例えに、犯罪的に悪質なヒューザー姉歯を使って、パナソニックの方には申し訳ありません。比べること自体が間違いのレベルですが、私の言いたいことは判っていただけると思います。


■製造品質は落ちたのか?
同様に「松下の品質管理は、昔と比べて落ちた」というのも少し違うと思います。おそらく、昔は、同様な事例でも、今回のように表面化しなかったのではないでしょうか?

背景には、近年、社会通念としての安全基準が、極めて厳格化してきたことがあると思います。リスクを許さない(ノーリスク!)概念が、一般化してきたようです。食について騒がれたことが最初かな?最近の品質問題は、時代の基準の変化に、品質管理がついて行かなかった、という一面があるのは間違いないと思います。

つまり、昔の品質が格別に優れていたとは思えないのです。昔の品質に現在の品質基準を適用したら、もっとボロボロとクレームが出てきたはずです。昔の建物に、現在の耐震基準を適用したら、多くが違法建築になってしまうように。

もちろん、品質(安全率)が実際に落ちている側面もあるでしょう。なぜなら、松下は、そこまで品質基準を考えない海外メーカーと、コスト競争をしなければならないからです。それぞれの部品に、従来のような潤沢なコストはかけられない、製造拠点もおそらく日本から離れてしまった、でも、品質基準は上げねばならない、これは大変ですね~。

でも、全体的に見れば、おそらく、クレーム増加率ほど品質レベルは落ちてはいないと思います。最近、トヨタがクレーム問題で騒がれていますが、これも半分くらいは同様の背景があると思います。(政治問題もありそうですが)


■がんばれパナソニック!
今回の経験を踏まえ、我が家では、今後、このような製品については、パナソニックを優先して購入することになるでしょう。パナソニック松下のイメージ戦略に乗せられている感もありますが、あえて乗せられるのも良しと思えます。


以上、我が家は伝統的なソニー信者で、ライバルの松下(パナソニック)はアンチ派だったのですが、最近はテレビ、空気清浄機と、パナソニックづいていおりまして、ちょっと弁護してみました。
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