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BlackBerry 9780(OS6)の検索がようやく使えるようになった! [BlackBerry Bold]

Blackberry Bold 9780を購入して、OS6の端末内データの横断検索機能の劣化によってダメージを受けた人、もしくは買い控えをしている人に朗報です。OS6 以上で動く OldSeach というアプリが最近Ver.3となり、9780でも、ほぼBB 9700すなわちOS5と同様の検索ができるようになりました。

OldSearchの検索結果画面。このあと、個別の検索表示画面にうつります

いままで、端末内のデータの横断検索を重視する人は、9780は買わない方が良い、と書いてきましたが、ようやくそれを撤回できそうです。

これは、サードパーティーによる補完ソフト、OldSearchが、Ver3.0によってようやく機能が充実したからです。このメーカー(QuiteSimple社)は、カレンダー検索アプリSearchCalendar も出しており、そちらの発展を期待していたのですが、どうやら、双方の機能を一本化したっぽいです。本来は、RIM社が(ドコモでもよいですが)の仕事の気もしますが、外部が頑張ってくれました。

もっとも、OldSearchも完全ではなく、最大の欠点は、メールの検索ができないことです。従来の検索機能に頼るしかありません。本文の検索ができないダメダメ機能ですが・・・・。補完できるアプリがあるかもしれませんが、自分では、あまりメール検索はしないので、探していません(^^ゞ

それ以外は、ようやくOS5の機能に追いついたと思います。ユニバーサル検索との統合化は使いやすいですし、検索速度も速いです。操作的に能率の悪い点もありますが、QuiteSimple社の反応は結構良いので、今後の改善にも期待できると思います。要望については、それなりの返答をくれました。ユーザーの要求を比較的取り入れる体質のようです。

ようやく、私も、休眠していたBB9780を現役に復帰させるべく、9700から環境を移し・・・そして、戸惑っているところです。あれ?OS6ってこんなに使い勝手悪かったけ?OS6の表示バグはともかく、テーマは使いづらいし、メモなどの表示行数がスカスカだし・・・・慣れの問題が多いでしょうから、これはOS5に慣れ親しんだ私の主観で、今後変わるかもしれませんが・・・やっぱ、9700を使っている人は9780への機種変は不要なんじゃぁないかなぁ。

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タグ:BlackBerry

Sony Reader を買う前のおっせっかいなアドバイス [情報端末]

前回、電子書籍ユーザーは、主に既読本を読み尽くすか、平易な本に流れる、と述べました。新規にReader購入希望者は、電子書籍市場にあまり期待しないほうが良いです。要は、Sony Readerは、私のように、好きな本を購入時に30冊、後は新しい本を月に数冊読めれば良い、という人にしかお勧めできません。・・・自炊する人は別です。


1. 購入傾向の例・・私の場合
私の場合、Sony Reader購入時に、あちこちの電子書籍のラインアップを確認し、既読書を中心に20~30冊購入しました。今は、電子書籍の新刊書をチェックし、リアル書籍店で気になる本を捜したり、他の人の推薦する本があれば購入する、という流れで、月に数冊程度です。これは、現状、電子書籍市場に本が少ないためです。本当に品揃えが少ないんですよ。
それを、前記事の「電子書籍の購入傾向」にあてはめると、こうなります。


(1)既読本やその続刊を購入する
私の場合、30冊程度しか見つけられませんでした。
ビジネス書や実用書はほぼ全滅です。新書も新刊本はともかく昔の岩波や中公新書はありません。
では、文芸書はどうかというと、前回のべた岩波文庫はもちろん、ハヤカワ・創元推理文庫なども全滅です。アシモフやハインラインなどはほぼ見当たりません。親父のお下がりで愛読した「火星」シリーズなどは、武部画伯ではないバージョンです。(これに限らず、版権の関係でしょうが、グーテンベルグは一般的な版をわざと避けている節があり、ちょっと野暮が過ぎます。訳者によってニュアンスが違うのは仕方ないですが、記憶している有名な台詞と違うのは少し悲しいです。)

(2)実績ある著者の著作を水平展開して購入する
私的に気になる著者の本が意外とないのです。これを機会に、司馬遼太郎でも読もうかと思ったら無い、塩野七海もない、山本七平はマニアックだから仕方ないとしても・・・。業者も一所懸命に拡充しているようですから、いずれ時間が解決すると願っていますが・・・。
また、なかなか新刊に追いつかず、リアルは12巻だけど電子書籍は9巻といった具合もあります。

(3)人の薦める本を購入する
最近、ビジネス書を中心としたお勧め本を語る書籍を2冊購入し、彼らのお勧めをSony Reader Storeでざっと検索してみたのですが・・・50冊位の中で、たった3冊見つけました。購入しやすい新書文庫などを中心に探したのですが、このざまです。「そもそも「もしドラ」があってドラッカー自体がないって変だ」という指摘がありましたが、ほんとうにその通りです。


(4)購入のハードルを思いっきり下げ、読める本を購入する
ここが思案のしどころで、私はまだやっていません。だって、私の目的は、あくまで面白くためになる本を読むことであって、Sony Readerで読むのが目的ではないのです。新しい発見もあるかもしれませんが、前記事のように見当を付けるのがとても非効率的です。
新刊も、一部の少数派にスポットライトが浴びている傾向があり(穏健な表現)、リアルな書店の割合を反映しているとは思えません。ユーザー層が思いっきり違うのでしょう。週末の新刊発表で毎回「これじゃあ・・」とため息をついています。

以上、自炊する人以外は、だいたい思い知らされる道のはずです。


2.購入先の変遷

Sony Reader購入当初は、プロテクト無し形式の本を扱っているネット書店を探して購入し、Sony Reader Storeからの購入はそこだけしか購入できない本(ビジネス書など)で数冊に留めていました。

でも、新刊チェックがメインとなった今では、どうでも良くなってきました。今でもビットウェイブックスや、パピルスはチェックしますが、同じ卸を通しているためか、ほぼ同じ品揃えです。そして、気の利いた本はDRM付きが多く、それに対応してパブリもDRM化してReaderでは使えなくなりました。もうSony Reader Store だけに絞ってもいいか、の心境です。

Sony Readerが無くなっても、書籍資産が流用できるようにと、DRM無しの本を探していたのですが、それに費やす労力とメリットを比較すると、もうSony Readerと一蓮托生でも良いかなぁと達観してきたのです。書籍資産とはいってもたかが50冊位ですしね。今後100冊になる前には、電子書籍リーダーの動向が明らかになっているでしょう。Kindleが制するか、Sony Readerが生き残るか、がね。その時までに100冊の本を十分に堪能すれば、元はとれるでしょう。

ただ、Sony Reader Storeも、(悪いとはいいませんが)あっち系の小説やコミックが多くなったため、新刊チェックが面倒になってきました。.book形式が使えることとのトレードオフですから、甘受せねばならないのですが・・・。


3.iPad2との差別化
雑誌、コミックは圧倒的にiPad2が便利です。これらは、熟読することもないし、外出先で読みたいとも思わないので、液晶でデカイiPad2でもOKなのです。逆に、でかい画面だからこそ、雑誌もコミックも読み応えがあります。ですから、これが中心の人は、iPad2を買いましょう。
テキスト中心の書籍は、やっぱReaderですね。目が疲れるせいもあるのでしょう、本能がiPad2での購入をためらわせます。



要は、今後新しくSony Readerを買う人は、上のような状況を知った上で買ったほうが良いよ、という既ユーザーからのアドバイスでした。ちょっとネガティブ気味ですが、でも私は楽しんでいますよ。
タグ:Sony Reader
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電子書籍ユーザーの購入傾向を考える [情報端末]

半年間、電子書籍を読んできて、感じたことがあります。それは、電子書籍は、「閲覧性の不足」のため、既読本や易しい本に流れがち、ということです。いずれ、ハードの進化や、使用者の慣れで、この傾向が改善されることを、願っております。果たして、ソニーは、新型Sony Readerで、どこまで状況改善に取り組めるのでしょうか?

どこまで使い勝手が良くなるか?期待の新型T1

■電子書籍の2番目の大きな課題・・閲覧性
Sony ReaderとiPad2を使用して痛感したのが、皆さん周知の「電子書籍の質量の少なさ」の次に、「閲覧性の悪さ」でした。ここでの閲覧性とは、次の3つです。

購入前に、
  (1)面白そうな本をみつけにくい
  (2)試し読みで内容を確認しにくい 
購入後に、
  (3)読んでいる本の全体像が把握しにくい

すなわち、

(1)面白そうな本を見つけにくい
昔ながらの「書店の本棚や平積み本から、面白そうな本を幾つかピックアップする」という方法が、パソコン画面の電子書籍サイトでは、苦手です。スクロールして20冊程度ですからね。各サイトは、他人のリコメンドやら、同じ傾向の本を紹介するなど、いろいろ工夫していますが、リアル書店には到底かないません。
つまり、電子書籍サイトで、新しく面白そうな本を見つけることは意外と難しいのです。

(2)試し読みで内容を確認しにくい
うまく面白そうな本を見つけても、内容確認が気軽にできません。「アタリを付けた本をサッと手にとってパラパラと内容を確認して、ピンときたら買う」方法が、文字通りできないからです。

まず、現行SonyReaderでは Web上で中身を確認することはできません。一部のサイトでは、ダウンロードして読むという「試し読み」ができますが、現行Sony Readerでは、パソコン経由なので非常に面倒くさいです。

新型のSony Readerは、Wifi/3G機能付きですから、Reader Store単独で、試し読みができるのでしょう。ただ、反応速度は心配です。ただ、既存機のユーザーとして、Wifi機能の使い勝手や、反応速度の改善がそれなりであれば、買っちゃうかもしれません。ちなみに、iPad2では、iPad2だけで試し読みできるサイトがあり、反応速度も上々です。

しかし、試し読みを気軽にできたとしても、まだまだリアルの「試し読み」には及びません。普通、書店で本の内容を確認するときは、本をパラパラとめくって、まず「全部を浅く」チェックするのが普通ではありませんか?特に、実用書や学術本などは、全章にわたってどんな論旨展開になるか、私は知りたいです。竜頭蛇尾に終わる本も結構多いですしね。

でも、各電子書籍サイトの試し読みは、、目次と「最初の一部を全部」見せるのが普通です。これで、全体の評価をするのは結構難しいです。小説のように、達人なら最初の書き出しですべてが判る、みたいな分野もあるかもしれませんが・・・・。
すなわち、電子書籍サイトで新しい本、じっくり読むのに値する本を購入するのは、結構面倒なのです。

(3)読書中、全体像が把握しにくい
ようやく購入できても、まだハードルはあります。
内容の入り組んだ本、論理的に少し難しい本や、伏線がバリバリの小説など、前をパラパラと見返し確認することありますよね。でも電子書籍は、特にSony Readerは、それが苦手です。iPad2は、アプリによって、そこそこ出来ますが、やはりリアル本にかなり劣ります。以前のコメントで述べたように、反応速度や、画面の小ささ、一画面しか見られない限界などで、難しいのです。
その結果、本の内容を俯瞰的に把握しにくく、手応えのある本の場合、迷路を懐中電灯で照らしながら歩いている印象があります。
要は、現在の電子書籍は熟読に不向きなのです。


■電子書籍の購入傾向
以上を踏まえると、多くの電子書籍読者は、次のような購入傾向になると思います。といいますか、私はこんな傾向です。

まず、新しい本を見つけるのが大変なので、手近な本に走ります。
 (1)既読本を購入する。または既読本の続刊を購入する。
 (2)読んだ実績のある著者の、別な著書を、著者を信用して購入する。
 (3)人の薦める本を購入する ←(私は現在、ココです)
 (4)購入のハードルを思いっきり下げ、「読める本を購入する」←(多くの人はココかな?)
それでもなかなか本が見つからない、それに、読み応えのある本は無意識に避けるので・・
 (5)内容が水戸黄門的に安心なものを購入する。(コミック・ラノベなど)
 (6)内容が一本調子な、あまり熟読の必要の無い本を購入する。(書き下ろし新書など)
 以下は、人によりますが、どうしても読みたいものを読みたい人は・・・・
 (7)自炊する (腕に覚えのある人専用の強行突破)

(5)(6)の内容はほぼ同じですね。この傾向に出版側も対応していることが、読み応えのある本より、マンガやラノベ、せいぜい書き下ろし新書止まりが電子出版のメジャーになっている現状の、原因のひとつではないかと邪推しております。 (もちろん、最大の障壁は著作権でしょう。難しい本は著作権者も難しいのでしょう)


■ラノベとボーイズラブ多すぎ!
電子書籍の中で、ライトノベル、BLもの、ハーレクイーンロマンスなどの存在感の高さには、当初はびっくりしました。それらを悪いとは言いませんが、リアルの割合とあまりに差がありすぎます。
おそらくそれらの愛好者層と電子書籍を扱える層が重なる、著者や出版社が著作権に寛大、こっそり読みたい需要がある、等の理由もあるのでしょうが、上述の「閲覧性の無さ」をあまり気にしない、電子書籍に向いているジャンルであることも間違いないと思います。
(さいわい、ソニーのReader Storeは一線を画しています。他の電子書籍サイトは、新刊を選びにくいったらありゃしない。)


■ソニーに望むこと
しかし、もちろん、我らがソニーには、今後の電子書籍の為にも、いつまでも現状に甘んじてもらっては困ります。

まずは、ハードの改善、特に反応速度の早さを液晶並みにすることが絶対条件です。それに加え、例えば、左右2画面として、連続ページも、別々なページも見られるようになれば、読書中の閲覧性は飛躍的に増すはずです。左を読みながら、右画面で前のページを参照するとかね。おや、Sony Tablet のPシリーズは2画面ですね。あとは、これを電子ペーパーにするだけ!あっさりクリアできそうな勢いじゃあないですか!

次に、上記(1)(2)(3)を解決するには、私に秘策があります。
岩波書店を買収して、岩波文庫の全部電子書籍化してしまえば良いのです!
電子書籍の悩みは、読むのに値する本を選びにくい、好きな著者が揃っていないことにあるのですから、そんなことに悩ませず、どーんと岩波文庫に委ねさせちゃえばいいんです。どの本も中身を確認しなくても間違いない数十年の歴史のお墨付き!全部モノクロ、図版もほとんどないのでSony Readerにぴったり!衰えたりといえども岩波文庫、その威光で、Reader Storeの格もうなぎ登り!ソニーの株も上がるよ!全国PTAと組めば、組織的な販売も可能!Kindleなんか怖くないさ!
どうでしょう、ソニーさん。映画会社を買収した後は、次はぜひ岩波書店を買収することを強くお勧めします。いや、出資だけでも良いですよ。活字離れの昨今、どうせ岩波書店の経営も楽ではないはずです。(←なんの根拠もない、完全な妄想の産物です。岩波書店さんすみません、なんなら苦境のソニーに出資してやってください。)
これで、当面の良質なコンテンツ確保をし、あとはビジネス書、自己啓発書に向かってください。ラノベなんぞ、DRMの無い他の電子書籍サイトに任せておけばOK。棲み分けですよ!

なんか、だんだん、Sony Readerの夜明けは本当に近いような気がしてきました。(なんとなく、クリエPDAと既視感!?) まあ、少なくとも電子書籍の夜明けは早く来て欲しいものです。(昨年でしたっけ?電子書籍元年って言われていたのは?)




■つけたし
閲覧性がないとか、質量が乏しいとか、電子書籍のイメージの悪いことを書きましたが、それにもまして、前回(少し)述べたような電子書籍のメリットが大きいので、私はずっと使っています。ですから、リーダーの購入を迷っている人はまずリーダーを購入することをお勧めします。新型も出ることだし。
タグ:SonyReader
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Sony Readerの使い勝手、ハード編 [情報端末]

本好きな元ソニー信者なので、ソニーが昨年末に出した電子書籍端末ソニーリーダー(以下Sony Reader)は、すでに半年使っております。最初は6型(PRS-650)、2ヶ月後に5型(PRS-350)も買いそろえたという、信者っぷりです。(^_^;)

ここで、もっぱら移動中の読書、という視点でハード面の使用感を述べます。2台持っていることから判るように、私のような通勤読書派には、長所が短所を上回る、それなりにお勧めの製品です。iPad2も使っていますが、私の用途では、使用感でReaderが優ります。ただ、要所要所で、かつての物作りの精神がなくなっているソニーを垣間見ることができる寂しい製品でもあります。

2台そろい踏み。図版が読みにくいのがわかるでしょうか?2台そろい踏み。図版が読みにくいのがわかるでしょうか?







■総論
電子書籍リーダーのメリットは周知の通りです。何十冊も持ち歩ける、本の保管スペースが不要、家で本を購入できる、文字の大きさが変えられる、本がほんの少し安い、ページを押さえる必要がないので食べながら読書には最高、などなど、多様多彩です。


そんな中、幾つかのハードが発売されていますが、その中で、Sony Readerのハードの私の印象は、「読書へのハードルを、うまく下げている所と、少し高くしてしまった所が混在している微妙なハード」です。
読書習慣はけっこうメンタルなものなので、微妙な違いが大きく作用します。微妙な読みやすさが読書のモチベーションをあげ、わずか数十グラムの軽さが可搬性を大きく向上させ、ほんの数センチの小ささで周囲に違和感をあたえません。しかしその反面、たかが0.2秒の反応の遅さがイライラを増幅し、たった2クリックの手間がやる気を損ねます。ただ、微妙なところで、収支が黒字となっている、それがSony Readerなのです。


■ここが良い
・読みやすい。
電子ペーパーは、本物の紙より劣りますが、iPadのような液晶系より、違和感なく読めます。iPadが読みにくいとはいいませんが、ハードの小ささもあいまって、同じ本ならSonyReaderで読みたいです。この微妙な差が、読書習慣を大きく左右するんですよね。私がガラパゴスを選ばなかった理由でもあります。

・軽い、薄い
私の読書時間の多くは、通勤や移動時間が占めます。その点、軽いSonyReaderの5型なら、ちょっと鞄に放り込む、ということができます。私はそのためだけに、5型を買い増しした愚か者です。逆にiPad2を読書のために常に持ち歩こうとは思えません。ガラパゴスもあの厚さが今ひとつでした。

・目立たない
電車などでは、iPad2は目立つんですよね。SonyReaderなら、あまり他人の注意を引くことなく読書できる(と自分では思っています)。人目を気にしない方なら問題ないかもしれませんが、でも社会的空間のなかでは、変に目立たないこともマナーだと思います。


■ここが悪い
・反応速度が鈍い
ハード面における最大の欠点です。こみいった内容の本だと、読書中に前の内容を素早く確認したり、目次を見て自分の立ち位置を確認したりしたいのですが、それがSonyReaderでは上手くできません。すべてにおいて、ワンテンポ、ツーテンポ遅いのです。機能としては、いちおうあるんです。「目次」「以前のページに戻る」「履歴」とかね。でも、反応の鈍さから、使えないものになっています。

これに、画面の小ささ(一画面で見られる文字量の少なさ)もあいまって、俯瞰して本を把握することが難しい、という結果になります。このへんの、反応速度や画面の広さはiPad2に軍配があがります。

※「これからの正義の話をしよう」というサンデル氏の本を読んだとき、つくづく実感しました。この本は、具体例が細かすぎて、ともすれば「これが何のための具体例なのか」判らなくなるんですよね。SonyReaderとは相性の悪い本でした。

・本体アプリの使い勝手が悪い
本体には機能豊富です。必要な機能はほぼ揃っています。ただ、あまりにも使い勝手が悪いのです。アリバイ的に「必要な機能はついています」的な感じがします。それで、使うとなると、熟成されておらず、反応速度の遅さもあって、実際は全く実用的ではない、といった感じです。

例えば、前項でのべた、目次へのジャンプなど、機能はあるんです。しかし「内容が書いていない目次をみせられても無意味じゃん」。まあ、これは電子書籍化した人が悪いのかもしれませんが。
そのほか、メニュー画面や書籍の順番を自分で整理できない、使えない「辞書」、本のページモードがすぐリセットされる、など気になる点は多々あります。

要は、シンプルに読む以外の機能には期待するな、ということです。


■5型と6型の使い分け
当初、私は少しでも閲覧性を高めるために、最初は6型(650)を購入しました。その後、5型(350)を衝動買いし、今では5型がメインです。つまり、私の場合、可搬性がもっとも重要なポイントだったのです。ポケットに入る/入らない、の差は大きいですね。また、6型の閲覧性の良さも、画面の大きさだけで、反応速度の遅さは同じですし。
でも、家での読書や、長期出張時などは6型を使います。


■無線は必要か
私は気になりませんでした。
それは、私が、中身を確認せずに本を買うのはイヤだからかもしれません。自分の読んだ本を探して購入するならともかく、読んでもいない本を、内容を把握しにくい端末から購入するのは私の趣味ではありません。ここらが、電子書籍の最大の欠点といえます。もし、本屋で買いたい本を見つけ、端末から手軽に電子書籍のあるなしを確認して、端末から購入できるならば、使える機能となるでしょうが、そうなると本屋が迷惑でしょうしね。
新型ではWifi機能が付くようです。ソニーはアメリカでの販売運用経験があるし、Kindleもやっていることなので、大丈夫だとは思うのですが、この反応速度の遅さで、実用に堪えられるのか心配です。


■解像度が600x800と微妙な点
活字の書籍を読む分には問題ありません。困るのは、図版がある本です。多くの図版は、よく見てようやく判る程度で、本来の「一目でわかる」図版の目的を達成できず、見る気をおこさせません。ズームの機能はありますが、前述したようなおざなりのもので、使える機能ではありません。学術書の多くは、この点でSonyReaderには向いていないと思います。
コミックは、個人差があるでしょうが、私はダメです。6型であろうが、この解像度と反応速度では、読む気がおきません。ただ、私の目的はマンガではないので無問題ですが。
ソニーがソニーストアでコミックを売るからには、Reader以外の機械を出す責任があります・・って、今度のソニータブレット(Android)がその役目かな?


■最後に
冒頭に述べたように、私のように、移動時読書が多い人なら、Sony Readerはアリです。後継機も間近なSonyReaderですが、現行機と使用に大差はないようです。しかし、もし反応速度に大きく改善があれば、素晴らしいハードとなる可能性があります。
比べて、iPad2は家庭内読書には向いています。また、雑誌なら間違いなくiPad2の独壇場です。
シャープのガラパゴスは中途半端で、双方の短所を持っている気がしたので、購入する気はおきませんでした。だから、今のガラパゴスの苦境はなんとなく理解できます。


■補足
SonyReaderに限らず、電子書籍の最大の問題は「読める書籍がない」ことに尽きるのですが、これは電子書籍全般の、とてもデカイ問題のようなので、私の手に余ります。いったいどうなるのでしょう?


タグ:Sony Reader
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BlackBerry 個人データの置き場所 [BlackBerry Bold]

ここ3回、BlackBerry検索スタイル変更について触れました。今回はその最後に、その背景を考えてみました。これは、いまさらながらに世間の流れに気付いた懐古派?のグチでもあります。

■スマホデータの置き場所
今回のBlackBerry OS6の検索機能カットが問題にされないのは、そもそもBlackBerryが日本では少数派であることに加えて、「個人のデータを端末に蓄積し、それを閲覧する」使い方が、さらに少数派だからのようです。どうやら、そのような使い方は、昔のPDA使いのさらに一部のこだわりなのかもしれません。とても悲しいことですが・・。

かつて、といっても10年位前までは、外出中にPDAでデータを閲覧するためには、PDA内にパソコンからデータをコピーせざるを得ませんでした。しかし、今のBlackBerryやiPhoneなどは、基本がネット端末です。端末にデータがなくとも良いのです。どうやら、今は、「個人のデータはクラウドに蓄積し、ネット経由で閲覧する」傾向であり、それが、パソコンのみならず、スマホにも適用されはじめている、ということらしいです。

実際、GoogleやFacebookのようなインフラ、またDropBoxやEvernoteなどの、クラウドアプリの興隆は凄いものがあります。また、趣味の世界でも、健康管理やスポーツの記録など、ネット上でデータを管理し解析し閲覧するWebサイトが多く出現し、いくつかは私も便利に使っています。多くはスマホ対応であり、今後はスマホで全部出来るようになるでしょう。

■そういえば、Google Syncでも・・
この文脈でいけば、以前コメントした(過去記事)Google syncのデータ消去機能の不思議さ?も理解できます。

これは、端末内(BlackBerry)の一定期間後のカレンダーデータを、Google syncが自動的に消去していく機能です。なんと、ユーザーはこの機能をオフにすることができません。端末にデータを蓄積し閲覧するユーザを真っ向から否定する、トンデモナイ機能なのです。そのため私は、今でもGoogle syncを使えません。でも、これもたいして話題になることもなく、皆さんはGoogle syncを便利に使っています。

要は、Googleのポリシーでも「端末にデータを残すな、データはクラウド上に置け!(この場合は Google Calendar)」のようで、世間でもこの考え方が受け入れられているということです。

■だからRIM社も・・・
今回のBlackberry OS6では、検索機能削減の一方で、「ユニバーサル検索」と名称も新たに、GoogleやSNS等の外に向けての検索を重視する姿勢を示しています。単純に見れば、RIM社は、端末内の検索よりも、ネット上の検索を優先させたのです。「ローカル端末」から「ユニバーサル端末」に強化されています。

私は、BlackBerryに、Palm機のJFileのような、手頃なデータベースアプリがないのが不思議でした(過去記事)。ユーザーが端末内データ検索のやり方を望んでいれば、その種のアプリ、端末にデータを蓄えて検索して閲覧するアプリは、もっと多くても良いはずです。でも、存在しない、ということは、ユーザーの大多数はそれを望んでいないということでしょう。単独PDAであったPalm機での使用方法を、ネット端末であるBlackBerry以下のスマホに持ち込もうとするユーザーが、古いのかもしれない、と今更ながら気付いた次第です。


■ここからグチになります。
しかし、「クラウド側にデータを置き、どんな携帯端末でも、それをいつでも見ることができる」という世界は、とても魅力的ですが、その実現には、もう少し、時間がかかるはずです。現在の通信インフラの充足状況やコスト、およびクラウド上のデータセキュリティのリスクを考慮すると、ちょっと動きが性急すぎないか、と感じます。つまり、すべての備忘録や日誌的な記録帳が手元でいつも検索できる、という機能はもうしばらくローカルデータに依存したほうが現実的な気がします。

特に、Blackberryは最後まで踏みとどまって欲しいところです。そもそも、画面の小さいBlackberryは、他の端末と比べ、Web閲覧機能は貧弱です。DropboxやEvernoteもGoogle Calendarも決して使い勝手は良くありません。通信インフラの未成熟さもともなって、クラウドから気軽にデータ閲覧、という訳にはいかないはずです。

その上、RIM社は(結果として)矛盾する機能拡張もしているんですよね。例えば「BlackBerry Protect」という素晴らしいアプリが春に無料配布されました。これによって、個人ユーザでもリモートワイプが可能になり、端末内にデータをためることによる情報流出のリスクは大幅に減りました。

また、端末内にデータをためることによるメモリの圧迫リスクも、内部メモリ量のこれでもか!という増大によって、全く問題にならなくなりました。Google syncのデータ消去の理由「端末メモリ圧迫の回避」は全く杞憂となりました。

ここらへんの使用方針変更と性能強化の微妙なアンバランスのために、私のようなユーザーは、期待と失望を、そして戸惑いを感じるのです。両立できる機能にもかかわらず、なんとなく深く考えずに片っ方を削っちゃった!的な匂いがするんですよね。


以上、「もう少し、従来のような端末内データ閲覧派に光をあててほしい!データは手元に欲しい!意外と便利だよ!」という切なるグチをのべさせていただきました。

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BlackBerry 9780に機種変するべきか [BlackBerry Bold]

せっかくですから、端末内のデータ検索の問題以外の点で、BlackBerry 9780の感想を書いておきます。

■BlackBerry9000から9780への乗り換え
十分にアリだと思います。小型化、カメラの向上、GPSの精度向上メモリーの効果的増量、など、私が9000から9700へ乗り換えたときの嬉しい驚きが、よりパワーアップして味わえるはずです。契約も2年縛りが終わっている頃でしょうから、金額負担の点からもお勧めです。

■9700から9780への機種変更
微妙だと思います。というか、あまりお勧めしません。
ハード面の進化すなわち、小型化・GPSの向上・メモリーの充足は既に9700でそこそこ達成されています。
ソフト面での進化すなわち、OS6のメリットは、Webの早さ以外は(数日間いじった限りでは)あまり感じませんでした。設定などの変更は、その必然性がよくわかりません。ひょっとしたら、OS6は、タッチパネルで真価が発揮されるのかもしれません。
その上乗せの達成感、すなわちWebのサクサク感、カメラの画質向上、メモリー量のさらなる増大を、機種変更と継続特約の解約金あわせ5万円超と比較しての判断でしょう。私は、検索の不具合がなかったとしても、ちょっと後悔したかもしれません。

財布の余裕度によりますが、いずれ来るかもしれない次機種を素直に待つのが、正解の気がします。

■9300からの乗り換えは
・・・9300を持っていないのでなんともいえません。もし小型化・GPS向上・メモリー増量が、9700程度なら、あえて4-6万払ってまで9780に行く価値があるとは思えませんが・・・。

■他機種からの乗り換え?
他機種をあまり知らないのでコメントしづらいのですが、BlackBerryの良さは、他で皆さんが言われている通りです。キーボードとショートカットの便利さ。メールの統合管理、電池の持ち。サクサク感。デザインの良さ。ドコモ網。他方、欠点として、画面の小ささ、他と比べてのアプリの少なさ、情報の少なさ、ガラケー機能がない、ドコモにやる気がない(^^;)、等があります。これらの比較となるでしょう。

さらに、Blackberryの隠れた必殺技があります。それは、「少数派であるがゆえの喜び」・・・日本ならではのメリットです。Blackberryは、人目を引くデザインと相まって、何となく人のプライドをくすぐる動きがあります。その上、「実はオバマやガガ御用達」という、裏付けもありますし。

少数派なるが故に、人にいじられにくい、という効果もあります。一見さんが、Blackberry端末からメールを盗み見るとか、アドレスを見ることは、(設定次第では)難しいでしょう。特に、私のように、英語表示、ショートカットキーのある機能はアイコン非表示でフォルダ内に格納したら、ハードルはさらに上がります。これは、もちろんデザインのシンプル化のためで、やましい理由は全くありません(^_^;)

さらに、少数派からだんだんとメジャーに成長していくモノを、生暖かく見守っていく・・という喜びも見いだせるかもしれません。かつてもPALMがそうでした。ザウルスやWindowsCE機とのバトルは楽しかったです。iOSの進化にともなうiPhoneもそうじゃないですか?iOS2はかなり貧弱な機能だったようですし。ひょっとしたらマイナーから始まったというAKB48のファンにも通ずるものがあるかもしれませんね。

・・・問題は、日本ではBlackBerryがこのまま少数派のまま終わってしまう可能性が大きい、ということなのですが(^_^;

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BlackBerry 9780(OS6)の検索についての補足 [BlackBerry Bold]

先週の内容に続き、Blackberryの中のカレンダーやメモに、データを蓄積して、必要に応じ検索して参照する、という使い方をされる、ごく一部の方のみにお送りしています。そんな使い方はしないよ、という方には、不要な情報で失礼します。

私の知っている、9780による検索の機能制限などは以下の通りです。

■OS6によるメモ検索のルール
・タイトルの先頭から続く言葉にヒット
・タイトルの中で、直前にスペースや記号(句読点や[]:;等)からの言葉にヒット。
・内容は一切検索しない。
⇒例えばタイトル「自由自在:万歳」だと「自由自」「万歳」はヒット。「自在」はダメ。

■OS6によるカレンダー検索のルール
・タイトルとメモ欄1行目は、先頭から続く言葉にヒット
・メモ欄2行目以降は、検索しない
・ただし、直前にスペースや記号(句読点や[]:;等)からの言葉にはヒット。

⇒例えば、タイトルが「試験運用」というメモに、次の3行が記入してあったとします。
家内安全
原子力
支離:滅裂的

検索でヒットする言葉は・・「試験」「試験運用」「家内」「滅裂」「滅裂的」
後は総じてダメです。「運用」「安全」「原子力」「支離」などはダメです。

■メッセージの検索のルール
・・・もう面倒なので、勘弁してください。やはり全文検索ではありません。おそらく記号の直後のみOKのルールっぽいです。


以上、少なくとも、メモ帳、カレンダー、メッセージ(メール)で、つっこんだ内容検索、9700inS5では可能であった検索は、OS6では正式には消えてしまったのです。

■OS6.0の標準機能かな?
アメリカのサポートフォーラムの記事から、これは現行OS6の普遍的な機能っぽいです。
ドコモのサポートも認めています。当初は知らなかったようですが、確認し認めました。サポート曰く、「スペックダウンといえども、仕様です。6万円の出費は災難でしたね、我慢してください」・・少し意訳(-_-;)

■なぜこのような変更をRIM社は行ったのか?
根源には、データは外に持つべき、という検索スタイルの考え方の変更があるのかもしれません。

間違いなく言えるのは、この方式になって、検索スピードは圧倒的に上がったことです。インクリメンタルサーチで瞬時に結果がでます。これはその都度検索する、というレベルではなく、事前にキーワードを抜き出ししているかのような早さです。私の5000件近いデータ検索、9700では20秒近くかかった検索を、文字通り圧倒的な速さで検索し結果表示します。・・・・内容も圧倒的にお粗末、ということが問題なのですが。

おそらく、その都度端末データを検索し表示、から、キーワードデータベースを参照して表示、と検索システムが変更されたのではないでしょうか?それにともない、キーワードデータベースを遅滞なく作成するために、キーワードの抽出条件をかなり絞ったのではないでしょうか?そのため、全文検索はあきらめた、といったところかなぁと、素人的には思っております。

■補完できるアプリは?
AppWorldで、Old Searchというアプリを見つけました。どんぴしゃなのですが、残念なことに、今のDocomo版Blackberry9780でのOS6では、カレンダーの検索結果が上手く動作しません。メーカーによると、このアプリはOS6に残っているOS5の検索機能をハックして使うので、OSのバージョンによっては、上手く機能しないそうです。その場合は、諦めてくれ、みたいな回答でした。・・・残念!
OldSearcを起動した画面。
ただ、上の画面のように、OS5の検索画面とそっくりながら、タイトルに(日本語フォントだと)、検索(レガシー) と表記されます。この表記は、アプリ会社が、対応していない日本語仕様のために、わざわざ日本語フォントの題名をつけるとも思えませんし。ひょっとして、もともとの機能の中にあり、つまりRIM社でも復活させる予定だったのだが、何らかの事情で未完成のまま放置された、ということではないかと期待が膨らみます。そうすれば修正版が出たときにでも・・・・まあ、所詮願望ですが(^_^;)

また、同じ会社からSearchCalendarというアプリが出ていまして、カレンダー検索については、ほぼ必要な機能を備えています。ただ、使い勝手が異なるので、ちょっと使いづらいのですが、要望に応じて柔軟にアップデートする姿勢はあるようです。当然、カレンダー専用です。

つまり、Old Searchでメモ帳とメールを調べ、SearchCalendarでカレンダーを調べるという、2つの並行運用なら、代替処置になるのです。ただ、そうなると使い勝手が悪いので、私の場合は9700を復活させた、というわけです。

もし、カレンダー検索だけでOK、またはメモ帳とメールの検索だけでOK、という方なら、上記アプリのひとつをサイドキーに登録するなどすれば、9780は結構使えるでしょう。

■今後の選択肢は
でも、横断検索したいし、返品できない9780を使うための私の選択肢は、次の4つ位です。
 (1)RIM社が改心して横断全文検索機能を復活する
 (2)どこかの会社がOS6用の横断全文検索アプリを発売する
 (3)OS6のリビジョンアップで、Old Searchが使えるようになる
 (4)補完ソフトを運用して、我慢しつつ使う

私はこれらを採用せず、
 (5)9780を諦めて、9700を使う
という選択をしているわけです。(>_<)

ですから、端末内検索を重視しており、9780を購入されていない方は
 (6)9780を購入しない
という選択肢があり、費用対効果の点から考えると、お奨めです。

だって、例えば9700からの機種変更では端末価格で4万円、下手すると、2年継続契約破棄で、プラスして1.5万円程の出費ですよ。それが無駄になっているのですから、私の肩身の狭いこと狭いこと、「早めにヤフオクで売り飛ばす」という選択肢が日ごとに有力になってきました。

どなたか、新たなお知恵をくだされば幸いです。


続きを読む(後日談 in 2011-9-1, 2011-10-10)


タグ:BlackBerry

Blackberry Bold 9780(OS6)の残念 [BlackBerry Bold]

左が新型9780 右が現役続行の9700です

今回のあらすじ
端末データの検索と閲覧を重視する人は、9780(OS6)への機種変更はしない方が無難です。私はそれを知らず9700から9780に機種変更し、結局、9700に戻りました。


人がスマートフォンに求める機能はさまざまでしょう。私にとっては、「カレンダーやメモ帳などの蓄積データの横断検索のしやすさ」です。

私は10年以上、パソコンのOutlookと、歴代の携帯端末で、カレンダーデータを蓄積してきました。いつ、どこで、何をしたか、誰と会ったか、等を記載してきたのです。また、メモ帳には、参照したいデータを記入しています。例えば製品の登録番号や、仕事上必要なデータ、アドレス帳に載せるまでも無い携帯番号リストなどです。

「以前、この人と会ったことがあったかな?」「この会社名に聞き覚えが・・」「この製品の登録番号はなんだっけ?」「前回のこのゴルフ場のスコアは?」などのとき、Blackberryで横断全文検索をするのです。10年5000件以上のデータでも、最長10秒ほどで判るので、とても便利です。他の多くのスマホでも可能ですが、BlackBerryのキーボードの打ちやすさや、ショートカットキー「S」の便利さで、Blackberryの魅力の一つになっていました。

ところが、なんとBlackberry9780(OS6)では、その機能がほぼカットされました。カレンダーやメモ帳の全文検索的な使い方が出来なくなったのです。私にはびっくりな改悪です。

メモ帳は、内容の検索ができなくなりました。タイトルだけです。
カレンダーは、メモ欄の多くが検索できなくなりました。検索対象が、タイトルとメモ欄1行目の行頭、2行目以降は句読点やスペースの直後、という不思議な仕様になったようです。

この欠点は、あまり重要視されていません。ホームスクリーンで検索できるとか、検索対象が大幅に増えたとか、インクリメンタルで素早くなったとか、皆さんはOS6をお褒めになります。どうやら、端末の個人データ検索を重視する使い方は、ごく一部なのでしょう。だから、気を付けないと、私のような落とし穴にはまります。

先行発売されたアメリカなら、なにか解決策がでているのでは?と期待しましたが、まだのようです。(海外のサポートフォーラムにはこんなスレッドがありました。)
いまのところ、補完できるアプリは見つけられません。上記リンクで紹介されているような、惜しいアプリもありますが、日本向けの進展はないようです。

RIM社にはそれなりの戦略があるのでしょうが、納得できない方向性ではあります。いずれ、どこかが、これを補完できる横断検索アプリを開発してくれるか、RIM社が方針を修正してくれることを期待するしかありません。それまでは、9780には手を出さないのが賢明です。皆さん、気を付けましょう!



あ、いちおうフォローしておきますが、私のような使い方をしない大多数の人にとっては、とても良く出来た端末だと思います。9000から9700に移ったときのうれしい驚きはありませんでしたが、いろいろ微妙に改善されていました。ですから、とくに9000からの移行はおすすめだと思います。

(以上)
タグ:BlackBerry

X301にお湯をこぼすと・・・ [パソコン]

私の主力パソコン、Lenovo Thinkpad X301といえども、水こぼしに無敵というわけではありません。お湯をこぼすと壊れることがわかりました。 修理手配は結構簡単です。 拡張保証がこんなに役に立つとは!? やっぱバックアップは必要だよね。 ・・・以上が今回の内容です。


1.カップラーメンのあとに・・
普通、ティファールはコップにお湯を注ぐものですが、先日、X301のキーボードにお湯を50ccほど注いでしまいました。あわてて電源を切り、排水のため、パソコンを裏返しました。
「コーヒーじゃないし、うまく排水さえされれば・・」、

Lenovoもこんなことやあんなことも書いてあったし・・・
こんなこと『ThinkPadは、あたかも雨どいのような排水システムをキーボードの下面に備えている。もし水をこぼしてしまっても、重要な電気回路を避けて一カ所に集められ、PC下部の排水孔から流れ出る。しかし、私たちエンジニアが本当に作りたいのは、完全防水のPCだ。それは、世界のどこにも前例がない。だからこそつくる価値がある。※現在のレノボ製品は、完全防水ではありません。故障の原因となりますので、製品は絶対に水に浸けないでください。
あんなこと『 「ThinkPadでは、2カ所以上の排水口を設けている。防滴処理をしていることで、コーヒーや水がかかっても、まずは焦らないで対処できる」とした。



2.「さすがThinkpadだ、なんともないぜ!」
こういう台詞のあとは、たいていろくなことにはならないのですが。
翌日おそるおそるスイッチオン!すると休止状態から無事復帰しました!さすがだね!安心していじり始めたのですが、なにか変です。しばらく(小一時間)のネットやメールは問題無かったのですが、だんだん画面が薄くなったり、アプリがハングアップしたり、・・・これはヤバイのでは?

時間が経つとさらに悪化してきます。システムがハングアップしたり、起動に変なメッセージが出るようになったり、・・なんか、沈んでいく船に乗っている気分です。


3.「いかん、船が沈む前に・・」
個人的なデータ、及びメール、写真などはバックアップは半年前。会社のファイルは、InternetDiskで会社と共有しているので大丈夫なのですが、セキュリティ上は消した方が良いでしょう。ゴミ箱も消しておかないと・・。悪意があれば復活できるでしょうが、そこはサポートを信用するべきでしょうし、そもそも完全抹消の余裕などありません。
大急ぎでUSBHDDに移動を始めましたが、何度か具合が悪くなり再起動を重ねつつ、データの移動、消去は終了。そして写真の移動中に力尽き、起動もしなくなりました。沈み欠けた船が、岸にあと1mで沈没、乗客は無事でしたが、靴が濡れちゃいました、的な結末でした。でも、良くそこまで持ちこたえてくれたとも言えます。ここは、技術陣の言うとおりなのかもしれません。ありがとうX301。


4.IBMのサポート
ひさしぶりの電話だったのですが、電話が繋がりません。そこで、サポートWEBサイトにあるWEBメールを使いました。こんな文章です。
「起動しない。HDD初期化はできれば不可でお願いします。キーボード上に水をこぼした。1日の自然乾燥後、無事に動作したが、さらに翌日から次第に悪化、最後は電源ONで起動せず(ハングアップ⇒SAFE MODE可能⇒システムが見つからない表示⇒電源入れても無反応)その直前にウイルスバスター最新版をインストールした。」

変な文章ですが、文字数制限があるらしく、何回か拒否されたので、こんな感じになりました。

すると、1時間後の「受付完了メール」、翌日に電話がかかってきました。(会議中なので慌てましたが(^^;)
そこで、状況の確認と、バイオスパスワードの是非、HDD初期化の駄目度、引き取り日時の確認、見積もり限度額の設定などを話しました。幸い、3年拡張保証に入っていたので、10万円の免責がつきます。それ以内なら即修理をお願いしました。

ですから、今回のような明白な事例では、電話は必要なかったということですね。

で、日通が指定日に集荷に来て、見積連絡(郵便!?)、振込後、日通が届けてくれました。パソコン専用のパッキングでした。その間は2週間弱。基板交換、キーボード交換が必要で、結局11万2600円、自腹は12600円でした。


5.その後
私には出張用のX200sがありますので、修理中もネットをする分には大して問題ありません。出張用なのでローカルにデータは置かないX200sですが、メールはGmailとBlackberryがあれば応対は問題ありません。
バックアップできなかったのは、写真と音楽なので、その間のXアプリでの曲の追加編集が出来なかった程度です。あと、ランニング用のアプリをX200sにもインストールする必要はありましたけど・・。
修理後のX301は新品同様に綺麗になりました。ハードディスクは大丈夫だったらしく、修理後にデータを元に戻してまったく問題無く使っております。


結果として、Thinkpadといえども水零れには無敵ではなかったのです。ただ、データ退避の時間はありました。ここらは微妙ですが、拡張保証も効いたし、まあいいや、としておきましよう。そもそもこぼしたこと自体が言語道断ですし・・。(今後、機内では気を付けよう)

今、こうして綺麗なX301で入力していますと、一時でも「いよいよT410sか!?」と感じた私が情けない。私の使い方では、このマシンであと2年は戦えそうです。その後は、タッチパネルがいいなぁ(^^;


タグ:ThinkPad

海外でのBlackberry設定 [BlackBerry Bold]

海外にBBを使う時、通話以外はどうしますか?使わない、海外パケホーダイを使う、という他に、もう一つの選択肢もあるよ、ということが、今回のテーマです。


1.従来の方法、データサービスを使わない
かつては、高額課金を避けるため、ローミング時データサービスをOFFにする設定が推奨されてきました。Webもメールも一切使わない、という選択肢です。絶対安全ではありますが、BBの魅力、特にメール端末としての魅力を封印してしまうのが、残念な方法でありました。


2.ご存じ海外パケホーダイ
海外パケホーダイ.gif
昨年、我々が待ち望んだ海外パケホーダイ(日額2980円)がきました!1日3000円を気にしないなら、日本と同様に使用できて、嬉しいサービスです。

もっとも、指定の現地事業者じゃないと、パケホーダイが適用されず、えらいことになるらしいので、優しいドコモは、現地に到着すると、こんなSMSで注意してくれます。
『海外パケホーダイ対象事業者【INDOSAT】に接続されました。対象外の通信事業者に接続しないよう事業者の手動選択をお勧めします。』

そんな危険はありますが、やっぱ海外パケホーダイが本命でしょうね。


3.メールだけを使いたい!場合の第3の選択肢
上2つの折衷案であり、私の常用する設定です。Webは見ない、GoogleMapも使う必要はない、でも、メールだけはいつ通り使いたい、といったときに便利な方法です。といっても方法は簡単、データサービスをON設定にするだけです。(⇒こんな経緯)でも、使い方さえ気を付ければ、1日100円程度で済みます。

気を付ける点は、こんなもんです。
(1)BrowserやGoogleMapや産経ニュースなど、他のデータサービスは使いません。万が一に備え、私は、非表示にしちゃいます。
(2)大容量メールを受信しない。
Auto more(本文自動取得) をOFFにします。また、受信するアドレスを選びます。(私は、友人や仕事用のメルアドのみにします。)
(3)大容量メールは送らない。
普段からテキストベースでの送信をしているので、私には無問題ですが・・。
(4)大容量メールの送受信は、パソコンかWifiで。
ホテルで、快適なLAN環境で行います。海外出張の場合は、常にパソコン持参なので、どうせLANは使いますし、無線LANアダプタも持参します。


4.今後気になること
今後、FaceBook等を使う場合のデータ量はどうなるんでしょうね。やっぱ海外パケホーダイしか選択肢はなさそうです。海外では、1日3000円程度の金はケチるな、ということなんでしょう。
あと、今後ドコモが取り扱う予定のシムフリー端末で現地のシムを使う場合は、どうなるんでしょうかね。(ドコモの9780を買う気まんまん(^^; 現地の料金体系次第でしょうが、Webサービスは気にせず使えるのかしら、メールは使えないだろうなぁ。とか、いろいろ考えることが多そうで、これはこれで楽しみです。


タグ:BlackBerry
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