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さよならWillcom03 [情報端末]

img01.jpgPalm難民でH"ユーザーであった私は、W-Zero3(写真左)が出たときに速攻で購入しました。

Palmの宿敵WindowsMobile(以下WM)端末の機能には正直がっかりしましたが、付加された電話機能は、それなりに可能性は感じたのです。その後、W-ZERO3[es]、Advanced W-ZERO3[es]、Willcom 03と買い換えてきました。


しかし、このシリーズは、求めるPDAにはなり得ませんでした。さらに、電話としても使いづらく、電話とPDAの融合もiPod Touchと比べると、全く中途半端であることが判りました。


右下の写真が、W-Zero3の後継、昨年発売のWillcom03です。シリーズ最軽量、Bluetoothとワンセグ搭載、デザインにも優れた機種です。一年間使ってきました。その使い勝手を、我が愛機ながら、振り返ってみようと思います。


willcom03.jpg(1)全体的に・・動作がもっさり
WMのOSの限界なんでしょうか、ボタンの反応、画面の切り替えなどがいちいち遅いです。例えば、受信メールを確認するとき、メール作成画面まで切り替わるのは私だけでは無いはずです。

キーボードを出して縦横画面切り替えにしても、もたつきにストレスがたまります。
ローカルデータ検索も、一応はスケジュールやメモの横断検索ができるのですが、遅い遅い。検索大好きの私でも、使いたいとは思いません。


(2)PDAとして・・使い勝手が悪い
そもそもWindowsMobileの標準画面って、PDAには向かないでしょ。ランチャーを工夫して、何とかOKのレベルです。前述の反応の遅さに、ハードウェアボタンがないWillcom03の構造、画面の小ささによる画面タッチのしにくさが加わって、独特の使い勝手の悪さを生み出しています。
メーカーは独自メニューを工夫していますが、遅いし、カスタマイズしにくいし、機能はそれなりにあるとは思いますが・・。正直、これがPalmの好敵手だったのかと思うと悲しくなります。ビデオ戦争に負けてベータからVHSの軍門に下った知り合いが、VHSの操作性に驚いて電話してきたことを思い起こします。

以前述べたVaioU3のように、機能的にはOKでも、微妙な使い勝手の悪さが、自覚しにくいストレスとなって、結局は使わない、ということがWillcom03でもおきたわけです。前機種のAdvanced ES の方が使い勝手は良かったですが、重くて厚いので、いまさら戻れません。


(3)WMアプリも・・いまひとつ
Palm全盛時代と比べて、国内外でコミュニティが今ひとつだと思います。もちろん、offisnail、クィックメモのような優れたアプリもあるんですけどねぇ。WMのバージョン等で、アプリ作家が的を絞りきれないのも原因なのでしょうか?iPhoneアプリの勃興を見ると、マイクロソフトは真剣に敗因を分析するべきですが、もうその意欲も無いのでしょう。


(4)携帯電話として・・機能不足
電話機本来の機能では、4-5年前のパナソニックのH"(ウィルコムの前身)機種の方が洗練されていました。細かいことですが、リダイヤル、一発発信、アドレス帳、着信音管理などなどです。おそらく現行のdocomoやauユーザーなら貧弱さにびっくりすると思います。
PHSの宿命、通話圏の狭さに慣れっこの私でも、霞ヶ関の高層ビルの窓際で圏外だったのにはびっくりしました。移動時も弱く、新幹線で平気で話す携帯電話ユーザーには、「うるさいなぁ」と思う前に「すげえなぁ」と感心してしまいます。


(5)つまり・・
おそらくウィルコムとシャープはPHSという小国のなかで、最も一般受けする機種しか作れなかったのでしょう。そのため、携帯にもPDAにもなるスマートフォンとして、私にはもっとも中途半端な機種になってしまったのだと思います。

いい点もいろいろあります。ウィルコム同士は完全に無料だし、ネットかけ放題オプションもあるし、音は綺麗だし、キーボードは打ちやすいし、なんといってもスマートフォンの草分けとして、頑張ってきたことには感謝しています。・・・でも、私の欲しい方向性ではないなぁというところです。

以上、10年以上の長きにわたり使って来たH"ウィルコムWZERO3シリーズに敬意を表しつつ、Willcom03への惜別の辞でした

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