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Sony Reader を買う前のおっせっかいなアドバイス [情報端末]

前回、電子書籍ユーザーは、主に既読本を読み尽くすか、平易な本に流れる、と述べました。新規にReader購入希望者は、電子書籍市場にあまり期待しないほうが良いです。要は、Sony Readerは、私のように、好きな本を購入時に30冊、後は新しい本を月に数冊読めれば良い、という人にしかお勧めできません。・・・自炊する人は別です。


1. 購入傾向の例・・私の場合
私の場合、Sony Reader購入時に、あちこちの電子書籍のラインアップを確認し、既読書を中心に20~30冊購入しました。今は、電子書籍の新刊書をチェックし、リアル書籍店で気になる本を捜したり、他の人の推薦する本があれば購入する、という流れで、月に数冊程度です。これは、現状、電子書籍市場に本が少ないためです。本当に品揃えが少ないんですよ。
それを、前記事の「電子書籍の購入傾向」にあてはめると、こうなります。


(1)既読本やその続刊を購入する
私の場合、30冊程度しか見つけられませんでした。
ビジネス書や実用書はほぼ全滅です。新書も新刊本はともかく昔の岩波や中公新書はありません。
では、文芸書はどうかというと、前回のべた岩波文庫はもちろん、ハヤカワ・創元推理文庫なども全滅です。アシモフやハインラインなどはほぼ見当たりません。親父のお下がりで愛読した「火星」シリーズなどは、武部画伯ではないバージョンです。(これに限らず、版権の関係でしょうが、グーテンベルグは一般的な版をわざと避けている節があり、ちょっと野暮が過ぎます。訳者によってニュアンスが違うのは仕方ないですが、記憶している有名な台詞と違うのは少し悲しいです。)

(2)実績ある著者の著作を水平展開して購入する
私的に気になる著者の本が意外とないのです。これを機会に、司馬遼太郎でも読もうかと思ったら無い、塩野七海もない、山本七平はマニアックだから仕方ないとしても・・・。業者も一所懸命に拡充しているようですから、いずれ時間が解決すると願っていますが・・・。
また、なかなか新刊に追いつかず、リアルは12巻だけど電子書籍は9巻といった具合もあります。

(3)人の薦める本を購入する
最近、ビジネス書を中心としたお勧め本を語る書籍を2冊購入し、彼らのお勧めをSony Reader Storeでざっと検索してみたのですが・・・50冊位の中で、たった3冊見つけました。購入しやすい新書文庫などを中心に探したのですが、このざまです。「そもそも「もしドラ」があってドラッカー自体がないって変だ」という指摘がありましたが、ほんとうにその通りです。


(4)購入のハードルを思いっきり下げ、読める本を購入する
ここが思案のしどころで、私はまだやっていません。だって、私の目的は、あくまで面白くためになる本を読むことであって、Sony Readerで読むのが目的ではないのです。新しい発見もあるかもしれませんが、前記事のように見当を付けるのがとても非効率的です。
新刊も、一部の少数派にスポットライトが浴びている傾向があり(穏健な表現)、リアルな書店の割合を反映しているとは思えません。ユーザー層が思いっきり違うのでしょう。週末の新刊発表で毎回「これじゃあ・・」とため息をついています。

以上、自炊する人以外は、だいたい思い知らされる道のはずです。


2.購入先の変遷

Sony Reader購入当初は、プロテクト無し形式の本を扱っているネット書店を探して購入し、Sony Reader Storeからの購入はそこだけしか購入できない本(ビジネス書など)で数冊に留めていました。

でも、新刊チェックがメインとなった今では、どうでも良くなってきました。今でもビットウェイブックスや、パピルスはチェックしますが、同じ卸を通しているためか、ほぼ同じ品揃えです。そして、気の利いた本はDRM付きが多く、それに対応してパブリもDRM化してReaderでは使えなくなりました。もうSony Reader Store だけに絞ってもいいか、の心境です。

Sony Readerが無くなっても、書籍資産が流用できるようにと、DRM無しの本を探していたのですが、それに費やす労力とメリットを比較すると、もうSony Readerと一蓮托生でも良いかなぁと達観してきたのです。書籍資産とはいってもたかが50冊位ですしね。今後100冊になる前には、電子書籍リーダーの動向が明らかになっているでしょう。Kindleが制するか、Sony Readerが生き残るか、がね。その時までに100冊の本を十分に堪能すれば、元はとれるでしょう。

ただ、Sony Reader Storeも、(悪いとはいいませんが)あっち系の小説やコミックが多くなったため、新刊チェックが面倒になってきました。.book形式が使えることとのトレードオフですから、甘受せねばならないのですが・・・。


3.iPad2との差別化
雑誌、コミックは圧倒的にiPad2が便利です。これらは、熟読することもないし、外出先で読みたいとも思わないので、液晶でデカイiPad2でもOKなのです。逆に、でかい画面だからこそ、雑誌もコミックも読み応えがあります。ですから、これが中心の人は、iPad2を買いましょう。
テキスト中心の書籍は、やっぱReaderですね。目が疲れるせいもあるのでしょう、本能がiPad2での購入をためらわせます。



要は、今後新しくSony Readerを買う人は、上のような状況を知った上で買ったほうが良いよ、という既ユーザーからのアドバイスでした。ちょっとネガティブ気味ですが、でも私は楽しんでいますよ。
タグ:Sony Reader
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